Z-Notes

主にZBrush、3dsMax、3d-Coatなどの3DCGアプリに関する覚え書き。

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ZBrush 4R7の新機能(その12)

>ちょっと遅くなったけどZModelerブラシのポリゴンアクション続きです。


Insert NanoMesh(インサート・ナノメッシュ)」アクション

4R7-169.png



これはZBrush 4R7の新しい「NanoMesh」という機能を使うためのアクションです。

「NanoMesh」ついての詳細をここで全て説明することは大変なので一通り基本的なことだけ書いておきます。

「NanoMesh」は従来の「MicroMesh(マイクロ・メッシュ)」と似たベースとなるメッシュのポリゴンに他のメッシュを配置する機能です(「MicroMesh」は配置するというより置換するといったほうが正確かも)。

「MicroMesh」は「BPR」レンダリングの機能なのでレンダリングするまで実際の結果を見ることができませんでしたが、この「NanoMesh」はリアルタイムで結果を見ることができます。

また豊富な設定によりさまざまなバリエーションでメッシュを配置することができるように機能強化されています。

(設定が見つからないので「MicroMesh」は廃止されたのかな?と思ったけど知らないうちに初期の頃からかなりUIが変更されてただけだった。)


「NanoMesh」と「MicroMesh」

「MicroMesh」では「BPR」レンダリングしないと結果は分からない。またカメラを移動するとプレビューに戻る。

(プレビューを見るには「Render」>「Render Properties」>「Draw MicroMesh」をオンにする。)

「MicroMesh」ではベースメッシュのポリゴンによって「MicroMesh」が変形される結果になる。

「NanoMesh」では結果がリアルタイムで更新され、ディフォルトではベースメッシュのポリゴンに関係なくオリジナルの比率でメッシュが配置される。

また「NanoMesh」には豊富な設定によりさまざまなバリエーションが可能。

「MicroMesh」も「NanoMesh」もどちらも実際のポリゴンメッシュに変換可能です。

4R7-170.png



「NanoMesh」の3つの構成要素

4R7-171.png


・「プレースメント・メッシュ(プレースメント・ポリゴン)」=メッシュオブジェクトを配置するためのベースとなるポリゴンメッシュです。


・「Nano(ナノ)」=プレースメント・メッシュに配置するメッシュオブジェクト。

配置された状態の「Nano」はオリジナルのメッシュオブジェクトのインスタンス(つまり虚像のようもの)であり、実際のポリゴンメッシュではありません。

なのでこれを実際のポリゴンメッシュに変換するまではこれに対してスカルプトはできません。

実際のポリゴンメッシュに変換するまではもとのメッシュに加えられた変更はリアルタイムで更新され(同じ「NanoMesh Index」を持った)すべてのインスタンスに反映されます。

(オリジナルのメッシュは「Index」を選択して「Edit Mesh」をオンで編集可能です。「Index」の切り替えは「<<」または「>>」ボタンでも可能です。)

(またロードされたオリジナルのオブジェクトが編集されるわけではありません。)

4R7-174.png



「NanoMesh」ブラシ=「Nano」オブジェクトをプレースメント・メッシュに配置するためのブラシ。通常「Insert Mesh」ブラシまたは「IMM(Insert MultiMesh)」ブラシから作ります。

このブラシが選択された時点で「ZModeler」モードとなり「Insert NanoMesh」アクションが選択された状態になっています。

「Nano」は「Insert NanoMesh」アクションで選択したターゲットによりプレースメント・メッシュにクリック&ドラッグで配置されます。

(「NanoMesh」ブラシのアイコンはなぜかディフォルトで「Slice Curve」ブラシのアイコンになる。)



基本的な使い方

プレースメント・メッシュとなるポリゴンメッシュを用意します。

ZModelerのポリゴンメニューから「InsertNanoMesh」アクションとターゲットを選択します。

プレースメント・メッシュのポリゴンでクリック&ドラッグすると「Insert NanoMesh」アクションのディフォルトのメッシュである立方体メッシュがターゲットとなるポリゴンに配置されます。

4R7-173.png

(「ZModeler」ブラシのアイコンはこの立方体オブジェクトがもとになっています。これを変更するとアイコンも変わります。)

アクション中のドラッグで「Nano」の大きさと角度を決めます。

ディフォルトでは「MicroMesh」と違いプレースメント・メッシュのポリゴンの大きさや形に関係なくもとのメッシュの比率を保ったまま「Nano」が配置されます。



配置するメッシュ(Nano)の変更

マニュアル的には「Insert Mesh」ブラシや「IMM」ブラシから「NanoMesh」ブラシを作ってメッシュを配置したり変更したりするのが通常のやり方らしいですが、とくに「NanoMesh」ブラシを作らなくても「Nano」となるメッシュを変更することはできます。

「Insert NanoMesh」アクションを選択している時に「M」キーを押すとZBrushにロードされているポリゴンメッシュを選択しそれを「Nano」として配置することができます。

4R7-172.png


基本的に「Nano」にできるメッシュはポリメッシュ3Dですが、ここではプリミティブも選択可能です(「ZSphere」は選択不可)。

プリミティブは「Nano」として配置された時点でポリメッシュ3Dに変換されます。

ただし「Initialize」によるパラメータの変更は不可能なので、初期値を変更したい場合はまずプリミティブをロードしてパラメータを変更してから「Make PolyMesh3D」でポリメッシュに変換して使うほうがいいでしょう。

もちろん「Insert Mesh」ブラシや「IMM」ブラシから「NanoMesh」ブラシを作ってそのブラシに登録されているメッシュを配置することもできます。

また「IMM」ブラシから「NanoMesh」ブラシを作った場合も「M」キーによってブラシに登録されているメッシュ一覧から「Nano」を選択することが可能です。

「Insert Mesh」ブラシから「NsnoMesh」ブラシを作った場合、メッシュは一つしか登録されていませんがこれも「M」キーを押すことでZBrushにロードされているメッシュから選択可能です。

「NanoMesh」ブラシを作るか作らないか「Insert Mesh」ブラシから作るか「IMM」ブラシから作るかはそれぞれのワークフローに適したやり方を選べばいいでしょう。



「NanoMesh」ブラシを作る

「NanoMesh」ブラシはまず「Insert Mesh」ブラシまたは「IMM」ブラシを選択してから「Brush」>「Create NanoMesh Brush」ボタンを押して作成します。

なのでいきなり「NanoMesh」ブラシを作る事はできません。

既存のまたはユーザーが自作した「Insert Mesh」ブラシや「IMM」ブラシから「NanoMesh」ブラシを作ることもできますが、ここではまず「Insert Mesh」ブラシや「IMM」ブラシの作り方をおさらいしておきます。


・「Insert Mesh」ブラシ、「IMM」ブラシを作る

ブラシに登録したいメッシュをZBrushにロードします。

通常一つのSubToolしか無いToolからは「InsertMesh」ブラシを、2つ以上SubToolがあるToolで「IMM」ブラシを作成します。

4R7-175.png


(「InsertMesh」ブラシにさらにメッシュを「Append」して「IMM」ブラシにすることも2つ以上SubToolがあるToolから「InsertMesh」ブラシを作ることも可能です。)

(2つ以上SubToolがあるToolから「InsertMesh」ブラシを作成した場合、登録されるメッシュは選択されているSubToolだけです。)

SubToolの座標軸を揃える。これはなんでもかんでも全て同じ座標軸に揃えると言う意味ではありません。

立たせて配置させたいもの、寝かせて配置したいものなどそれに応じてメッシュの向きを適切な座標軸に合わせます。

4R7-176.png

4R7-177.png


また「Brush」パレットの「Create Insert Mesh」ボタンや「Create Insert MultiMesh」ボタンを使う時はカメラ位置にも注意が必要です。

ブラシ作成時にカメラへ向かう方向(つまりスクリーンに垂直な方向)が「NanoMesh」ブラシを使ってメッシュを配置した時にプレースメント・メッシュのポリゴン法線と一致します。

斜め方向から見た状態でインサートブラシを作ると傾いた状態でメッシュが配置されます。

4R7-178.png


「Brush」>「Create InsertMesh」ボタンまたは「Create InsertMultiMesh」ボタンをクリックしてインサートブラシを作ります。

なおボタンを押した時に次のようなメッセージが表示されることがあります。

4R7-179.png

これはボタンを押した時に「Insert Mesh」ブラシまたは「IMM」ブラシが選択されていて、メッシュをこのブラシに「Append」して追加するか新しいブラシを作るかを聞いています。

今選択しているインサートブラシにメッシュを追加したい場合は「Append」、このメッシュで新しいインサートブラシを作る場合は「New」をクリックします。


・「NanoMesh」ブラシを作る

インサートメッシュブラシができたら「Brush」>「Create NanoMesh Brush」ボタンを使ってそのブラシから「NanoMesh」ブラシを作ります。

「NanoMesh」ブラシということになっていますがこれは「ZModeler」ブラシそのものです。名前も「ZModeler」ですし、ZModelerの機能が全て含まれています。

今のところ「ZModeler」ブラシでは複数のメッシュオブジェクトを「Nano」オブジェクトとして追加できないのでこのような面倒な事になっているのでしょう。

将来的には「NanoMesh」ブラシとして完全に独立するか「ZModeler」ブラシに直接複数のメッシュオブジェクトを追加できるようになるのかもしれません。


「NanoMesh」を複数配置する

基本的に「Nano」オブジェクトは新しいアクションによって上書きされます。

上書きせず複数の「Nano」オブジェクトを同じプレースメント・ポリゴンに配置させたい場合はクリック&ドラッグ中に「Shift」キーを押します。

4R7-180.png


(この機能はは基本的に既存の「Nano」と全く同じターゲットに対して行う事を前提に設計されているようです。他のポリゴンで行うとマニュアルの説明とは違う結果になります。)

下は上と同じで3回目のアクションをするポリゴン位置だけを変更したもの。

「Polyloop」ターゲットを選択しているのに「Shift」を押すとクリックしたポリゴンと同じ「Polygroup」全体にに「Nano」が適用される。

4R7-181.png


・設定を変更してインスタンスをポリメッシュ化する

「Tool」>「NanoMesh」サブパレットには多くの設定があります。

ここではそれらを説明しませんがいろいろ触って見てどんな結果になるか確かめて見るといいでしょう。

これらのインスタンスを実際のポリゴンメッシュにするには「Tool」>「NanoMesh」>「Inventory」にある「One To Mesh」ボタンを使います。

これは選択している「NanoMesh Index」のインスタンス全てをポリゴンメッシュにする機能なので全ての「Nano」を変換するには「Index」ごとに行う必要があります。

4R7-182.png


>ということで今回はここまで



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