Z-Notes

主にZBrush、3dsMax、3d-Coatなどの3DCGアプリに関する覚え書き。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ZBrushのトポロジカル・マスクについての覚書。

いまいち使い方がわからなかったので今までほとんど使ったことが無かったトポロジカル・マスクについて調べてみました。

これは思った以上に理解するのに苦労しました。とくにリバースマスクの追加操作では混乱し、これ、バグじゃないの?とさえ思ってしまいましたw。

まだまだ完璧に理解したとはいえませんが、とりあえず今の段階で理解したことをまとめてみました。

マニュアルに載ってないようなことも多く、全てが公式のものというわけではありません。間違っている部分があるかもしれないので参考程度にお願いします。



・トポロジカル・マスクの基本。

トランスポーズモード(「Move」「Scale」「Rotate」の各モード)で「Ctrl」キーを押しながらアクションラインを引くと、トポロジーをもとにしたマスクを描くことができます。

tpmask-01.jpg

tpmask-02.jpg


これは人物の腕や脚、指などをマスクで塗り分ける場合によく使います。

tpmask-03.jpg


tpmask-04.jpg


tpmask-05.jpg




・アクションラインを引くコツ。

アクションラインを引く時はマスクの境界にできるだけ近い位置から引くようにします。

境界部分から遠い位置でアクションラインを引き始めると長いアクションラインを描く事になり非効率です。

tpmask-07.jpg

tpmask-08.jpg


またこのようにアゴと首のような大きな段差がある部分をまたいで正面からアクションラインを引こうとすると極端に長いアクションラインになる事があります。

こういう場合は段差を超えたところでアクションラインを引き始めるか、段差の少ない側面や背面に視点を変えてアクションラインを引くとスムーズにマスクが描けます。

tpmask-09.jpg



通常腕や脚、指先をマスクで塗り分ける程度にしか使いませんが、トポロジカル・マスクというくらいですからトポロジーに基づいたマスクを描くのが本来の目的でしょう。

tpmask-10.jpg



そのためトポロジーのエッジフローにそってきれいにマスクを塗り分けるにはやはりトポロジーを考慮してアクションラインを引く必要があります。


ではどのようにアクションラインを引けばいいのでしょう?。

これはなかなか難しく、確信を持てる法則はまだ見つかっていません。

たとえどのポリゴンエッジに対してどういう角度でアクションラインを引けばいいのか、というような法則が見つけられたとしても

始点と終端を直線で結んだアクションラインと3Dモデルの曲面に沿ったポリゴンエッジとの見た目の方向を厳密に一致させるのは難しいので、あまり意味が無いかもしれません。

その時々でアクションラインの角度を調整したり、始点を変更したりしてきれいにマスクを塗り分けられる方法を探るのが現実的かもしれません。


またトポロジーと関係無くマスクを描きたいならマスクブラシを使うほうが効率的でしょう。

ただしマスクは基本的に頂点ペイントなので多かれ少なかれトポロジーの影響を受けます。





・マスクのブラーについて。

アクション・ラインを引いてマウスボタンを離すとマスクには自動的にブラーがかかります。

この時のブラーは「ShrikMask」になります。

マウスを離す時に「Alt」キーを押しているとマスクにはブラーがかかりません。

(注:「Alt」キーは後述のマスクの追加と操作が重複しているので注意してください。)


マウスを離した時のブラーの強度は「Preferences」>「Transpose」の「Mask Blur Strength」スライダーで設定します。

tpmask-11.jpg


値を大きくするとマウスを離した時により強いブラーがかかります。

この設定はトポロジカル・マスクだけでなくマスクブラシ使用時にブラーをかける時にも有効となります(マスクを「Ctrl」+クリック)。


またその下の「Mask Sharpen Strength」はオブジェクト上のマスクを「Ctrl+Alt」を押しながらクリックした時にマスクをシャープにする強度の設定です。

大きくするとマスクがよりシャープになります。


またブラーはサブディビジョン・レベルが低い(ポリゴン数が低い)ほどより強くかかり、サブディビジョン・レベルが高い(ポリゴン数が高い)ほどかかりにくくなります。




・シンメトリーでの禁則(公式に禁則という表現や解説があるわけではありません)。


シンメトリーがオンの時は下のようにオブジェクトの端末からシンメトリーの中心に向かってアクションラインを引いても全くマスクがかからない場合があります。

これはアンマスクする領域の指定がシンメトリーの反対側に伝わり、さらに反転して適用されるためと考えられます。

こういう場合はシンメトリーの中心側からアクションラインを引いてマスクを描いた後、マスクを反転(「Ctrl」を押しながら何も無いところをクリック)するか、後述のリバースマスクを使います。

tpmask-12b.jpg




・マスクの追加。


「Alt」を押しながらアクションラインを引くと、前のマスクに追加してマスクをかけることができます。

「Alt」はドラッグを開始した後で押すこともできます。その場合は「Alt」キーを押した時に前回のマスクが表示されます。

この操作ではマウスボタンを離した時にマスクにブラーがかかりません、またブラーのかかった前回のマスクがある場合はそのマスクがシャープにされます。

マスクを追加せずに単純にマスクブラーのかかっていないマスクを描きたい場合は前回のマスクをクリア(「Ctrl」を押しながら何も無いところをドラッグ)してください。


マスク追加の手順。

既存のマスクに「Ctrl+Alt」キーを押しながらアクションラインをドローし別のトポロジカル・マスクを追加。

tpmask-13.jpg



さらに同様にシンメトリーでマスクを追加。

tpmask-14.jpg



・リバースマスクとアンマスクの追加

(リバースマスクは公式な名称ではありません。ここでの便宜上の名称です。)


「Ctrl+Shift」を押しながらアクションラインを引くと、マスクエリアとアンマスクエリアが反転します。

「Shift」はドラッグを開始した後で押すこともできます。

tpmask-15b.jpg



この操作の直前にマスクが描かれていた場合、リバースマスクが追加されます。この時既存のそのマスクは反転し、新たなマスクと重なった部分はさらに反転して表示されます。

tpmask-16.jpg


既存のマスクにリバースマスクを追加すると複雑に反転したマスクパターンになりますが、これはバグではなく正常な仕様です。

この操作ではマウスボタンを離した時にマスクにブラーがかかりません、またブラーのかかった前回のマスクがある場合はシャープにされます。




・アンマスクの追加。

アンマスクの追加は既存のマスクにリバースマスクの操作(「Ctrl+Shit+ドラッグ」)でアクションラインをドローすることで行います。

上述のように複雑なマスクパターンになってしまうこの機能は一体どのような場合に使うのでしょうか?


まず一本の指を通常のトポロジカル・マスクの操作でアンマスクします。

tpmask-17.jpg


他の指も全て同様にアンマスクしたい場合、「Alt」キーを押しただけで同じような操作をしてもアンマスクを追加することはできません。

「Ctrl+Shift」を押しながらそれぞれの指で最初の指に行ったのと同じ方向にアクションラインを引いて行きます。

するとこのようにすべての指をアンマスクすることができます。

腕のアンマスクに脚のアンマスクエリアを追加したい場合も同様にできます。

tpmask-18b.jpg



これは指のような一つ一つが独立したトポロジーの部分をアンマスクするのに有効です。連続した部分で行うと前述のようにマスクが複雑に反転してしまう場合があります。

(注:通常この方向にアクションラインを引くとリバースマスクは指をマスクするように働きますが、リバースマスクの追加によって既存のマスクと重複する部分のマスクが反転されこのような結果になります。)




また、シンメトリーがオンの時に、下のようにマスクを追加したい場合、耳の部分はシンメトリーの禁則が働いて赤い矢印の方向にドラッグしても上手くマスクがかかりません。

シンメトリーの中心から左右に離れた出っ張りは腕や脚と同じような禁則が適用されるようです。口や鼻のように左右がつながっている場合は適用されません。

tpmask-19.jpg


このような場合「Ctrl+Shift」を押しながら逆方向にドラッグすることで耳の部分にのみマスクがかかり、上手くマスクを追加することができます。

(青い矢印はそれぞれのマスクでアクションラインを引いた方向です。赤い矢印は禁則方向です。禁則が適用される部分ではリバースマスクを使います。)


またマスクの追加やリバースマスクでマスクにブラーがかからないのはマスクを追加するたびに重複してブラーがかからないようにするためでしょう。

マスクを追加した最終的な状態でブラーをかけたほうが全体としてブラーに整合性があり合理的ですね。

(注:最初のマスクにブラーがかけられているとマスクを追加する時、そのマスクがシャープにされ、最初のマスクがシュリンク(縮小)します。

縮小させたくない場合は、最初のマスクにブラーがかからないように「Alt」キーを使います。)



アクションラインの移動。

アクションラインをドローしている時に「Space」キーを押すとアクションラインをその時の角度と長さを保ったまま移動することができます。

アクションラインの移動と同時にマスクも追従して移動します。

移動した後「Space」キーを離すと再度アクションラインのドローを続けることができます。

これを使うとアクションラインの始点を変更したい場合など、操作を一々最初からやり直すことなしに行うことができて便利でしょう。

この記事を書いている途中も間違っているのに気がついて訂正した、ああややこしい。

根本的に間違っていないことを祈る。


マスクについては下の記事も参考にしてください。

ZBrushのマスクについての覚え書き。



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://momonchan574.blog65.fc2.com/tb.php/694-119c7929
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。