Z-Notes

主にZBrush、3dsMax、3d-Coatなどの3DCGアプリに関する覚え書き。

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ZBrushで作ったモデルを3D-Coatで手動リトポの覚え書き(前編)

以前にも3D-Coatでリトポの記事を書きましたが、リトポ手順がほとんど書いてなくて参考にならないので改めて覚書きしておきます。


Sculptrisでベースを作りZBrushのダイナメッシュで修正を加えた変な顔のモデル。

3dc-retopo-01.jpg


ポリペイントしただけなので「UV Master」でUVを作ろうとしたけどポリゴンが多すぎたのか(約140万ポリゴン)エラーが出てしまいこのモデルでは上手くできません。

そこでリトポしてUVを作ることにします。しかしZBrushでリトポするのは気が遠くなりそうなので3D-Coatでやることにします。


まずこのポリゴン数で3D-Coatの作業はかなり重いので、「Decimation Master」でリダクションします。

「Zplugin」>「Decimation Master」サブパレットで「Pre-process Current」をクリックして前処理を行う。

3dc-retopo-02.jpg



目、鼻、口、耳など特にディテールを残したい部分をマスクします。マスクした部分はポリゴン密度が他より高くなります。

3dc-retopo-03.jpg



「% of decimation」スライダーを「3%」程度にして「Decimate Current」をクリックし8万ポリゴン位にまで削減します。

(この値に特に意味はありません、元形状のディテールを保てる範囲で出来るだけ小さいほうがいいというだけです)


3dc-retopo-04.jpg



リダクションしたメッシュを「Tool」>「Export」でOBJ形式で保存。






3D-Coatを起動。ここでは最新の3D-Coat V4 Bata5を使います。

http://3d-coat.com/forum/index.php?showtopic=10395&st=0


初めてV4のBata版をインストールして起動する時、シリアルナンバーが要求されます。V3と同じものを入力したら「登録」をクリックします。「続行」を選ぶと体験版として起動します。

起動すると、このようなウィンドウが表示されます。リトポするには「Perform retopology(リトポの実行)」を選択すればいいのですが(色々不具合が出るので)今回は何も選択せずそのまま閉じます

3dc-retopo-05.jpg


「ファイル」>「インポート」で「参照メッシュ」を選択したら、先にZBrushでエクスポートしたOBJファイルを選択します。

3dc-retopo-06.gif



「ペイント」ルームで参照メッシュが読み込まれるので、「リトポ」ルームに切り替えます。

3dc-retopo-06b.jpg



コントラストが強すぎるなどの場合は、UIの上部にある3つの光源アイコンをドラッグして形状が把握しやすいように調整します。

3dc-retopo-07.jpg



シンメトリーでリトポしたいので「対象」メニューから「X軸に対称」を選択します。対称平面が邪魔な場合は「対称平面を表示」のチェックを外します。

3dc-retopo-08.jpg



ビュー操作の基本


ペンタブで操作することを前提に解説します。ナビゲーション設定は「3D-Coat」です。

ペンタブの設定等により同じように操作できない場合があるかもしれません。

3dc-retopo-09a.jpg


なおペンタブのサイドボタンを右クリックに設定しています。

3dc-retopo-09b.jpg



オブジェクトの回転: ペンタブで何も無いところ、またはナビゲーションエリアをドラッグ。オブジェクト上または選択したツールによっては「Alt」+ドラッグ。

オブジェクトの平行移動: サイドボタン+ドラッグ

オブジェクトの拡大縮小: 何も無いところをサイドボタンを押しながらペンタブを浮かせて上下左右にドラッグ。オブジェクト上では「Alt」を押しながら同様の操作。


UI上部のナビゲーション用アイコンをドラッグしても同様の操作を行えます。

3dc-retopo-10.jpg



Windows7でペンタブ操作がスムーズに行えない場合は下のサイトを参考に設定を変更してみましょう。


http://tablet.wacom.co.jp/kakuusa_info/index.html


パースの強弱とパースのオン/オフ

視野角変更アイコンを右にドラッグでパース弱、左にドラッグしてパース強。「遠近法/平行投影切り替え」アイコンでパースのオンオフ。

3dc-retopo-11.jpg



オブジェクトが見えなくなってしまった場合「ALL」または「PEN」または「ディフォルト」アイコンをクリックします。

3dc-retopo-12.jpg



リトポの基本操作。(元に戻す「Ctrl+Z」、やり直し「Ctrl+Y」)

公式のチュートリアル動画も参考になります。

http://3d-coat.com/tutorial/free-tutorial/retopology/


ポリゴンを作成するにはほとんど「ストローク」があればいいでしょう。次は「四角形」も使えるツールです。これらで上手く作れないポリゴンは「点と面」で作ります。

3dc-retopo-13.jpg


リトポツールの使い方。全部は無理なので今回使ったものだけ。


「ストローク」の操作

格子状にラインを描き「Enter」キーを押すとポリゴンが作成されます。

作成されたポリゴンの頂点にスナップするようにラインを引いてメッシュを拡張することもできます。

「スプラインポイント密度」はスプラインの分割数を定義します。数値をクリックしてキー入力するか「スプラインポイント密度」と書かれた部分をドラッグして変更します。

セグメント数はこのように閉じたスプラインを描いた時にどれだけポリゴンを分割するか定義します。

閉じたスプラインはオレンジ色で表示されます。

3dc-retopo-14.jpg

3dc-retopo-15.jpg




ストロークの削除:ストロークをクリックして選択し「Delete」キーを押す。

選択されたストロークは白で表示されます。




「四角形」の操作

ポリゴンから辺を押し出して新たなポリゴンを作成します。

作成方法によって4つのオプションが選択できます。

3dc-retopo-16.jpg



「2クリック」:押し出すエッジを2回クリックして作成します。最も自由度が高い作成方法です。

3dc-retopo-17.jpg



「平行」:辺を平行に押し出します。クリックして作成(ペンタブだとペンをタブレットにタップ、以下のも同様)。

3dc-retopo-18.jpg



「直接」:押し出す方向と直角になるように辺を押し出します。「直接」はおそらく「Direct」の訳だと思われますが意訳して「直角」とかにしたほうがよりいいかも。

3dc-retopo-19.jpg



「台形」:押し出す方向によって左右対照な台形の辺の角度になるように辺を作成します。曲線状に押し出すのに向いてそうです。

3dc-retopo-20.jpg



「四角形」ツールを抜けるには「Esc」キーを押します。




「点と面」の操作

ストロークに比べて作成手順が多いので今回はほとんど使いませんでした。

このように穴の開いた部分をふさぐときにだけ使いました。この状態で右クリック(サイドボタン)するとポリゴンが作成されます。

3dc-retopo-21.jpg






「頂点移動」と「移動ブラシ」


「移動ブラシ」:ブラシ範囲内の頂点を複数移動します。また「Shift」キーを押しながらドラッグしてスムーズがかけられます。

「頂点移動」:ブラシ範囲内の頂点(または辺、平面)を一つだけ移動します。また頂点同士を結合することもできます。結合すると球状のインジケーターが赤くなります。

頂点の位置を整えるためかなり多用したツール。

3dc-retopo-22.jpg


「頂点移動」はUI上部のオプションによって頂点、辺、平面を選択することができます。「Auto」はカーソル位置によって自動で選択を切り替えます。通常は「頂点」を選択するのが良いでしょう。

3dc-retopo-23.jpg



「追加/分割」


かなり多彩な機能があるツール。

頂点や辺の移動:サイドボタン(マウス右ボタン)を押しながら頂点や辺を選択してドラッグ。(辺を選択する場合その辺の長さより小さなブラシを使う)


辺の分割:向かい合う辺をクリックして分割。

3dc-retopo-24.jpg


ポリゴンの作成:クリック、ドラッグして面を作成する。既存の頂点からも全く離れた所にも面を作成することが可能。ストロークを閉じた時に作成されます。3角、N-Gonも可。

3dc-retopo-25.jpg


頂点の結合:「頂点移動」同様に頂点を結合することができます。サイドボタンを押しながら頂点を選択して結合したい頂点(赤いインジケーター)までドラッグ。

「Esc」キーで操作の終了、キャンセル。



「選択/編集」

これも多彩な機能があります。とりあえず今回使った物だけ。

選択オプション:UI上部で選択を切り替えます。「Auto」を上手く機能させるにはポリゴンより十分に小さいブラシを使用します。

頂点、辺、面のどれかを選択すると「Auto」は解除され選択された要素と同じものに切り替わります。


選択の操作:クリックして選択。ドラッグしてブラシ選択も可能。また「Ctrl」を押しながらこれらを行うと選択の解除ができます。

3dc-retopo-26.jpg



削除:「Delete」キーまたは「削除」コマンドで選択した辺、面を削除(頂点のみの削除はできない)。


選択した面をハイド(隠す):面を選択して「コマンド」の「隠す」を選択。表示に戻すには「表示」コマンド、反転は「表示を反転」コマンド。これらのコマンドは面を選択した時のみ利用可能。

3dc-retopo-27.jpg

3dc-retopo-28.jpg



選択の解除:参照メッシュをクリック、または「Esc」キー。



「面削除」

クリックして面を削除します。「Ctrl」を押しながらクリックすると連続したポリゴンが全て削除されます。

3dc-retopo-29.jpg



「Z-バイアス」と「Opacity」

3dc-retopo-30.jpg


リトポメッシュが参照メッシュにめり込んで見えない時「Z-バイアス」の値を大きくします。単に表示を変更するだけでリトポメッシュが参照メッシュから離れているわけではありません。

3dc-retopo-31.jpg



「Opacity」はリトポメッシュの不透明度を設定します。値が小さいほど透明になります。参照メッシュを確認しながらリトポするのに便利です。

3dc-retopo-32.jpg



さてリトポ途中ですが、ここで一度「対称」>「非対称」を選択してみます。

なんだかリトポメッシュの反対側に不要な面が多数作成されています。これらは最終的に「対称化」コマンドを使うことでほとんどクリーンアップされるので問題ありません。

しかし極稀にポリゴンが削除されない場合もあるのでその時は「対称化」を実行する前に戻って手動で削除します。

追記>シンメトリーにする場合、基本的にリトポ中は非対称で片側だけ行い、途中で確認したり、最終的に対称化する時にだけ対称表示するのがいいみたいです。

3dc-retopo-33.jpg



「対称」>「X軸に対称」をもう一度選択してシンメトリー表示にし、「対称化」コマンドをクリックします。

3dc-retopo-34.jpg



対称化した後、中心のエッジがいくつか消えて見えますが、これは「X軸に対称」がオンになっているためです。「非対称」を選択すると正しく表示されます。

3dc-retopo-35.jpg


「リトポ」>「面を選択」で「四角形」を選択します。重複したポリゴンがないかチェックします。

3dc-retopo-36.jpg


3dc-retopo-37.jpg


注>解説の都合上リトポ途中で行いましたが、これらはリトポが完了した時に行います。


最終的にこのようにリトポされました。込み入った部分もあまりポリゴンが細かくならないように出来るだけ均一になるようにリトポしてみました。

ZBrushで元形状からディテールをこのメッシュに投影するため、ここでは二重まぶたなどの細部をリトポでは作りません。細部を作ってしまうと再分割した時、その部分のポリゴン密度が必要以上に高くなり過ぎてしまいます。

頭頂部は髪の毛で隠れるのでかなり大きめなポリゴンになっています。

3dc-retopo-38.jpg

これで3D-Coatでのリトポは完了です。

「ファイル」>「リトポメッシュをエクスポート」でOBJ形式でリトポメッシュを保存します。

後編はZBrushに戻ってディテールのプロジェクションと「UV Master」によるUV作成などを行う予定です。



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