Z-Notes

主にZBrush、3dsMax、3d-Coatなどの3DCGアプリに関する覚え書き。

スキャンモデルを輪切りにして人体のシェープを分析する

人体は非常に複雑な曲面をしているので写真などを何枚用意してみても正確に形を把握するのはなかなか難しい。

3Dスキャンモデルが一つあると人体の形を把握するのがずっと楽になるが、それでも微妙な曲面になると難しい時もある。

そこでスキャンモデルを輪切りにしてその断面形状から曲面をより把握しやすくしようと考え試してみた。



まずスキャンモデルかそれと同等の良質な人体モデルを用意する。

スキャンモデルは「free 3d scan model」とかで検索すると無料のものがいくつか見つかると思う。

機会があれば造形の参考になるのでいくつか有料のスキャンモデルを買っておくといいかも。

ここではずっと以前にダウンロードした無料のサンプルスキャンモデルを使いました。

スキャンモデルの無料サンプルなどを見つけた時はとにかくダウンロードしておくべきですね、いつまでもそこにあるとは限りませんから。


1、「Slice Curve」ブラシでオブジェクトを輪切りにする方法。


モデルの輪郭をわかりやすくするひとつの方法はオブジェクトを実際に輪切りにして分割する方法です。

・「Slice Curve」ブラシで輪切りにしたいところにカーブをドローしていく。

・「Groups」をオンにしてダイナメッシュを実行。(「Project」はオフ、解像度はオブジェクトに合わせて適度に設定)

・「Tool」>「Plygroups」>「Auto Groups」を実行。(これは一度に多くのパーツに分けると計算に時間がかかるのでそんな場合は数回に分けて行います。)

x-section-shape-01.png


ここまでの手順だけでもいいけど、透明表示と組み合わせて全体と輪切りの断面輪郭を見比べられるようにしてみます。

「SubTool」>「Split」>「Groups Split」で輪切りにしたパーツをすべて個別のサブツールに分けます。

このまま「Group Split」してしまうと、無数の切りクズポリゴンがゴミサブツールを作ってしまうので最初にクリーンアップします。

x-section-shape-02.png


「Ctrl+Shift」でボディーのパーツをクリックしていき一旦ボディーのパーツをすべて非表示にします。

ブランクエリアを「Ctrl+Shift+ドラッグ」で表示を反転し、今度は切りクズポリゴンをだけを非表示にします(ゴミポリゴンは小さすぎて見えない場合がある)。

「Tool」>「Geometry」>「Modify Topology」>「Del Hidden」で非表示になった切りクズポリゴンをすべて削除します。

「Groups Split」をクリックしてパーツをサブツールに分けます。

ゴミサブツールのないボディーパーツだけのサブツールに分割されました。

x-section-shape-03.png

(ノート:ゴミサブルールを作ってしまった場合は、不要なサブツールを非表示にしてから「Plugin」>「SubTool Master」>「Delete Invis」を実行して非表示にしたゴミサブツールを削除します。

この時サブツールごとに毎回確認のダイアログが表示されますが、いちいち「OK」を押すのが面倒なら「Always OK (…)」をクリックします。)

x-section-shape-09.png



「Transparent」「Ghost」「Solo」の表示モードを組み合わせてモデルの輪郭を表示していく。

x-section-shape-04.png



2、平面オブジェクトを使って断面の輪郭を見る。


もう一つはモデルを平面オブジェクトを交差させて輪切りにする方法です。

この場合、実際にモデルを切断しないので断面の完全な輪郭は見えませんが無断階で任意の断面の形を見ることができる。


・平面オブジェクトを「Append」または「Insert」して「Marge」します。

・「Move」モードで平面を「Ctrl」+クリック、続いてブランクエリアを「Ctrl」+クリックして平面以外をマスクする。

x-section-shape-05.png


・トランスポーズ中央をクリック+ドラッグして平面をモデルの一番下の位置まで移動。

・「Tool」>「Layers」の「+」ボタンでレイヤーを追加。

x-section-shape-06.png


・「トランスポーズをクリック+ドラッグして平面をモデルの一番上まで移動。

x-section-shape-07.png


レイヤーのスライダーを動かして平面を移動すると、任意の位置でモデルの輪郭を確認することができる。

スライダーにカーソルを置くかクリックすると隠れたスライダーがその上に表示されるのでこれをドラッグするとより精密に平面を移動できます。

x-section-shape-08.png


このテクニックがどれだけ有用かはわかりませんが少なくても人体の曲面を理解する助けにはなるでしょう。



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